Wandering Star Line

まあ楽しくやろうぜ

2019.04.22 映画刀剣乱舞のロケ地に行ってきたよ

先週松坂城跡と伊勢忍者キングダムに行ってきたのでメモっぽいものを。
博物館と違って単身ではやや行きにくい(行けるけど写真撮ったり楽しんだりはしにくい)ので諦めかけてたんですが、復元安土城の公開終了がさにわパワーで延びたとのことで、友人と予定を合わせて行けることになりました。そのあとで大展覧会の開催も決まったんですが、まぁ我々のモチベーションって「ゆっくり人形遊びがしたい」とかだったりするので、あえての平日をからめた遠征になりました。

1日目。朝の新幹線で東京を発ち、名古屋で「まわりゃんせ」を購入して近鉄特急で松阪へ。昼過ぎ着。このフリーパスを買うかどうかは迷ったんだけど、最低限の必要経費を計算したところ1泊旅行でもほぼトントンになったことと、余り慣れない土地での観光旅行でいちいち切符を買う・バスの支払いをする面倒さを考えるともうこれで十分だろうということになりました。たぶん最低限トントンにはなってる(もう1泊して鳥羽水族館に行きたかった)

松阪駅前の観光案内所で荷物を預かってもらう(1つ200円)、街の地図と手ごろな昼食所をいくつか紹介してもらう。早々に「映画のロケ地を見に来ました」って言っちゃったほうが話が早い。街歩きをしつつ城に入る前に昼食(結局松阪牛は食べなかった)。食べてから城址へ。空腹で行ってたら途中で力尽きてたと思われる。噂どおりわかりやすく看板が立ってるので写真も撮りやすかった。桜が散った後で、例の場所にたくさんの花びらが散っていて、大変雰囲気があった(察しろ)。ゆっくり公園内を回ってから資料館へ、フラッシュなしなら写真撮って良いとのことで台本などなど撮らせてもらいました。ここの資料館も松阪全体もそうだけどなかなか芯のある歴史展示でけっこうおもしろかった。名残惜しくもう一度ロケ地を覗いて写真を撮ってから駅へ戻る。駅前で「あおさ」を購入。昼食食べたところで何気なく飲んだ味噌汁に入ってたあおさ(好物)が美味しくて、そうかー産地か!と気付いた。

宿泊は伊勢市の駅前のコンフォートを取っていたので移動。部屋は新しくて明るくてすこぶる人形の写真が撮りやすいライトがたくさんあり、一心不乱に人形遊びを始めてしまうオタク。結局夕食に出たのは21時半頃。外宮参道のバーで夕食。結構夜遅くまで空いてる店も増えてきて今度来たらまた色々行ってみたい。夕食終わって宿に戻ってまた人形遊びしました。

2日目。快晴、マジ強風。9時半の「CANばす」で忍者キングダムへ…なんでこの距離で40分かかるんだろうと思ってましたが、まぁ伊勢神宮めぐりなので仕方がないのです。それでも10時過ぎには着いてしまい。入口のコインロッカーに荷物を押し込んで中へ(すごく人がいない)。すごく人がいない、はわかってたことでもあり、狙ってたことでもあるのでいいんだけど、それでも何度でも言ってしまうくらいすごく人がいなかった。普通に(いろんな意味で)面白い場所だなーって思ったけど、ホント一人で来なくてよかった…。

キャストさんは土日はもう少し人がいるって言ってたけど、ここを楽しむには行く側のある種のクリエイティブな精神、面白がる気持ち、面白いものを自分で作る気概が要求されるだろうと強く思いました。えー、「クリエイティブな精神が要求されている」とかなり早い段階で気付いたのである程度それを実行しました。せっかく来たんだしね。レイヤーさんが集団で行ったらもっと楽しいに違いない。例の「長谷部レイヤーさんが滑空したやつ」は入園してすぐド真ん前にあるのでもうそれだけで爆笑してしまった。忍者劇場で公演やりますよって言われ「これ行かないと頑張ってるのにお客さんいないやつだ」ってわかってしまったので観に行きました。なんか2.5のオタクになる前と後でこういうものを見る時の心持が全然変わった気がする。お店の人やバスの運転してるおばちゃんは普通の観光地の人なんだけど、こういうキャストさんや、賭場で相手してくれたお兄さん(兼安土城ガイドのお兄さん)は、プロのテーマパークのキャストとして、お客さんを楽しませるべく頑張ってるんだよなあ、忍者のみなさん公演後にいっしょに写真撮ってくれたんだけど楽しい方々でした。

復元安土城は思った以上にちゃんと復元天守で、確か4月に入ったら下の階の展示は入れないって話だったはずなんだけどちゃんとキャストさんが展示ガイドしてくれて回ることができました。知識もちゃんとしてて面白く話せるお兄さん、この展示もガイドももう終わっちゃったんだなー、ちょっともったいないなー。復元人形たちが予想以上にデキがよくて、これもお役御免にしてしまうのはもったいないと思いました。でも宿泊施設にしたところで廊下とかに置いたら夜中漏らすわ。あれは。第1層の桶狭間のとこなんてどう考えてもホラーハウスで、ガイドなしだったら絶対スルーしてた。人形もなかなかだったんだけど、それ以上に各階に貼ってある戦国時代のこと、城郭建築のことなんかを解説したポスター展示が猛烈にアツくて、これは本当によほど好きな方がいらっしゃる…。例えば各地にあるお城の展示なんて、けっこう内容が古かったり、その土地の身びいきが強すぎたりする。博物館的な存在であれば逆に正確さを期す為に「熱い」文章は展示できない。ここにあったポスターは、そのどちらでもない「詳しいオタクがエンタメ施設向けに提供した熱いプレゼン」とでも言うべき内容で、大変興味深かったです。おもしろかった。

伊勢志摩は強風が多いんだよ、なんてどっかの店員さんが言ってたんですが、それにしてもこの日は風が強すぎた。天守の展望台は身の危険を感じるレベルで一瞬で退散、最上階へ向かったわけですが、最上階も風の家鳴りがすさまじくて。これほどの強風ではないにしろきっとロケでもこの6階の場所は開け放せば風があったと思うのですよ、映像では開け放したバルコニーから信長公が眼下を眺めており室内では燭台にろうそくが燃えてたと思うのだけど…、そよりとも揺らいでいなかったあの髪のひと房、不思議でしょうがない。この日の黄金の間はもちろん閉めきりだったけど、もし開け放してたら調度はおろか人間も吹っ飛んだんじゃないかな。おかげさまで狙い通りの貸切状態、30分ほど床に文字通り転がりまわっては人形遊びを堪能させていただきました。「三脚・照明の持ち込みはご遠慮ください、ゆずりあって写真撮ってね!2019年3月」っていう審神者向け貼り紙ありました。確かに明るさは足りないんだけど、壁の金を守るには照度上げるわけにはいかないんでしょうね。床めっちゃ冷たいのであんまり長居してると冷えます。

私たちの主目的はこれで達成して大変満足にて忍者キングダムを後にしました。にゃんまげにも会えたので(すごく周りに人がいなかった!!!)。最後に内宮で途中下車して、うどん食べて(伊勢うどん大好き)、立ち飲みで日本酒飲んで、お土産買って帰りました。伊勢角屋の「神都麦酒」はめちゃくちゃおいしいです。オススメ。