Wandering Star Line

まあ楽しくやろうぜ

2018.10.10 あどりぶにいってきたのよ

日曜日の横須賀。横須賀ってたぶん十数年前に当時の友達に「hideミュージアム行くから一緒に行こう」って言われてついて行ったの以来だし、そもそも横須賀芸術劇場はもより横須賀駅ではなかった。物販のために少し早目に行ったので開演までどこかで待とうと思ってホールの建物から出たら超唐突にすぐそばに海が現れてビックリしました。海って何かの気配がするものだと思うけど、その気配を省いて突然出現する静かな海辺と軍港の景色、普段見慣れないもの!という感じでだいぶ興奮した。

というわけでとにかく推しの方の初舞台ということになるのか、AD-LIVE。きっと構成する人間が変わったらぜんぜん性質も変わるんだろうけど、舞台でもあり声優イベントでもありそのどれでもない感じ、めちゃくちゃ不思議で面白い空間。行って見届けてきました。昼公演は現地。夜公演はLV。この気持ちをなんていっていいのかわからないけど、いつかカルライの後に「行く前の自分と行った後の自分は明らかに違うもので、もう行く前の自分には戻れない」という書き方をした、それと同じことが起こったんじゃないかな、と思っている。この世にはまだ見たことないものがこんなにも、いくらでもあって、推しの方も(めんどくさいけどなんとなくこのエントリではこの呼び方でいくことにします、読みは「おしのかた」です)それを創り出す一部であると。それがどんなにうれしいことか。その機会を彼に与えてくれて、ずっとオファーし続けてくれた鈴さん、それを受け一歩踏み出す気持ちになってくれた前野くん、そしてあの空間を成立させてくれた櫻井さん、とにかくあらゆる人にお礼を言いたいと思いました。むちゃくちゃ楽しかったし、観たことがなかった。体験したことがなかった。似たような感覚はいくつか思い浮かんだけど、あそこは構成する人間によって如何様にも姿を変えるし、そのどれもが正解でいいんだなっていう。そういうことだよね。他の人のも観たくなった。

推しの方、単品でステージに立つことがほとんどないんです。それは別にご本人の好きにしてくれればよくって良い悪いではないんだけど、とにかく見たことがなかった。いつも複数の出演者の中の一人で、何かを演じるような場所ならなおのことたくさんの中の一人だった。だから板の上に殆ど2人でいて、だから常にしゃべっていて、それがオリジナルで、即興で、設定もキャラも彼自身が創作したもので、っていう時間が立て続けに何時間も続いて、正直私はもう「推しの方の発信する推しの方自身のなにか」という新しい刺激に情報過多すぎてその日の夜は頭の中がぐっちゃぐちゃに破壊されてました。推測でしかないけど今まで彼を見てきた人は多かれ少なかれ同じような状況だったはずで、この人が投げかけてくるこの人自身の創作物、というあまりに稀有なもののシャワー、それがスパイスでも飛び道具でもなくメインディッシュとして存在する長い時間、というものに果たしてお仲間たち、脳みそ大丈夫だったかな、って思う。私はまったく大丈夫じゃなかった。こんなにも観たことがないものを脳みそに流し込まれてぐっちゃぐちゃに破壊されることが気持ち良くて幸せで、帰りの電車も帰宅してもずっと顔が笑ってた。いまもそのキマった状態はわりと続いてる。この得体のしれない、初めての種類の多幸感を私はまたずっと咀嚼して反芻して生きていくのだろうし、そういえばそれは2年前、2016年3月12日からの時間もそうだった、のだ。

大き目の声で言いたいけど「お願いだからまた出て。」
この人は自分で考えてるよりもずっとずっととんでもない人なのだと思いますよ。自覚がないところも好きですけど。これを繰り返して磨かれたり尖がったりして行く様を私は見たい。とても。見たいです。


ちょっとだけ具体的に感想を書いておくと、「彼に万全の相手を」という目論見で櫻井さんを当ててくれた鈴さんは神だと思うわ…。マジで業界屈指のレシーバーと言うに相応しい。夜公演の絶妙すぎるレシーブと誘導には拝む思いでした。昼は逆に受け側の推しの方がぶっ込みまくっていたので大変だっただろうなあ…と思いつつぶっ込んでくる事もある程度織り込んでいたのかな、という気がした。自称「カブけない男」で「自分自身にはあまり自信がない」から「全然違う人物になれることが楽し」くて「コスプレおじさん」でもある(相反するようでその4つのワードは全部底で繋がっていると思う)推しの方の全力、サイコーだったな。昼公演のほとんど出オチ状態のビジュアルを生であの距離で見れたことは脳内家宝としたい。正面を向くたびに「お願いだからこっち向かないで」(尊くて目がつぶれる的な意味で)と思ったのは初めてだった。夜公演の神がかった引きはきっとAD-LIVEの神様みたいなものが推しの方の頑張りを報いてくれたんだと思いますよ。ね。
ところで夜公演LVの前に同行の友達と王将でラーメン餃子食べながら(昼公演、きちんと食べてから臨んだのに終わったら超空腹だった…)夜公演の予想してたんですが、その時に私が何気なくぽろっと出した「色」「ネタ」「髪型」の三つが完全に当たってしまい、LVの映画館で友人と二人でヒェーーーーーーー!!と叫ぶ羽目になりました。びっくりしたなもう。

2018.09.24 雪月花薫る時に最も君を憶う話

9月は雪月花薫る時に最も君を憶って放心したり、友人が色々神がかっていて五体倒地したり、1年半越しで御宿にカルライ映像ロケ聖地巡礼に行ったりしていました。いろいろなことがあって8月後半から9頭くらいは結構きつかったんだけど、そういうことを経て、結局素晴らしい友と決してわれわれを裏切らないうたの☆プリンスさまっ♪という宗教に恵まれてぼかぁ復活しました。雪月花イベ、雪月花イベ、本当に素晴らしかった…。外から見た現象として出来るだけ平易に言ってしまえば「11人で歌うCDが出るよ」っていうだけだし、もう少し色を付けても「それに合わせてPVを作ったから大きなホールでお披露目するよ」だと思うのです。それが「keita maruyamaの衣装だよ」→「じゃあ実衣装展示するよ」→「グッズも作るよ」→「イベントにするよ」みたいな感じになってあの空間が出来上がったんだと思っていた。でもどうやって雪月花っていうコンテンツが出来上がったかを知ったら、その矢印は全然思いもよらないところから発生していた。よもやコンセプトの提案、曲作りの段階から丸山氏が球を投げてくれていたとは…。その驚きとありがたさを表現するすべを私たちは知らないし、強いて言うなら諭吉を敬意を込めて、もう三宝に載せる気持ちで献上するくらいしかないのです。ブロッコリー様!受け取って!

仮に普通にアニメイトで役立つもの(例えば雑誌とか)を買った時のリターンを1倍として、うたの☆プリンスさまっ♪に投資した後に得る「現物」「成果物」「付随・持続する多幸感」はなんちゅうかリターン換算で軽く額面の5倍以上にはなっているので、うたの☆プリンスさまっ♪、正直トルコリラもびっくりの利回りですよ。雪月花の衣装展示を見ながらとにかくこれは高そうだなと思ったのだけど、お金の大きさは当然の条件としても、お金の大きさだけではこの現実を作り上げることはできないわけです。毎度生半可では実現できない成果物をうたプリさんは、俺たちのブロッコリーさんは達成してくれるわけで、結局これってファンディングだよなってつくづく思った。プリンセスは個人投資家。誰も見たこともない「非実在・実在アイドル」の地平を切り拓いていく、我々の生きるこのタイムラインこそがうたの☆プリンスさまっ♪の本質で、「奇跡」と言われるものの実体なんだと思う。


先月の日記で「今後買いたいもの」「神戸旅行」と書いたわけですが無事神戸旅行を買うことができそうでほっとしています。今年は国内旅行づいてるなぁ…。決して私一人の力でなしえた機会ではないので、宇宙に感謝して、頭を垂れて生きていきたいと思う。神戸だけに…。(言ってやった)

2018.08.10 悲伝おわって思うこと

悲伝の話はちゃんと書こうと思ったら20000字は書かなければならない気がして、でも(夏バテと体調不良と仕事のストレスで)現状それをやる体力が私に残っていなくてすごく残念。なので大きな声で伝えておかねばならないことだけ書き留めておく。私はあらまきよしひこくん演じる山姥切国広くんと一緒に、あまりにも完璧な2018年7月のあの場所にたどり着くために2015年の1月にあのゲームに出会ったんだと思うよ、この私が、そう言い切ってもいいと思うほどにこの結末に立てたことをすごく、すごく、感謝している。すごく。色々なことが言われているけど、私が見届けることができたのは銀劇の凱旋公演、もうあの繰り返しも終わりに近づいていた46回目、あと千秋楽53回目のLVだけだったけど、それでも積み重ねられてきた試みの意味を私は深く理解して、それを伝聞する過程も含めての「作品」なのだと思っている。この場所に、こういうスタンスで、こういう心持ちで立てたことは当たり前ではないと思うので、コンテンツを与えてくれた人たちに対してはもちろんのこと、あきらめずに走ってきた自分に向けても、よかったね!えらかったな!って気持ちです。実際のところもう半年以上ゲームには手を付けてなくて、2.5以前にもう刀のゲームはいいかなーって思いかけてたけど、こういう思いをできるのなら、もうちょっと走り続けようと思うよ。

ウオ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!これ観た後に極が待っている山姥切国広の審神者のみんな~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!生きてる~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~???????????????????????????????????????

2018.07.19 スタミュミュとかいうミラコー

ミュミュ2。2回観ました。ひたすらミラクルだったし、最高だったし、ユメ☆イロでいきなりクライマックスだし、どうにかしてもう一度1st上演してほしいし、新空閑マンは俺は誰とも馴れ合わない(実際ははちゃめちゃ馴れ合ってる)だった。1回目は七夕で、隣の神宮と秩父宮でなんとか坂のライブやってて外苑前isただただカオス。ラストのちむらぎのお別れシーンの最中にでっかい地震があったんだけど、最初は「隣もクライマックスでファンが一斉にジャンプしてるんだな」と思いました。凄い揺れましたね。びっくりした。2回目はその2日後の月曜で、このスタミュミュ2でいったい何が起こるのかを把握してから見てもやっぱり混乱で死ぬという、そういう結論だった。
初見の我々「一体何を見せられているんだ…」
2回目の休憩時間での我々「一体何を見せられているんだ…」
内容を飲み込んだ上での我々「一体何を見せられているんだ…」
カテコのゆづくん「愛です」
我々「愛か…」
スタミュというのはそもそもBL目線が意味をなさない作品だったのだけど、ここまで来て尚もこう明文化しない男の子たちの強く濃い絆や執着を味あわせて頂けるの、感謝の極みでしかない。

めちゃくちゃいろんなことがあるステージで、言いたいことがあまりにもたくさんあるのに結局「前半エレガンス。ハニトラ。後半ヒロイズム…(語彙を失う)」みたいになっちゃうの非常にアレなんですけど、観終わった後青年館の近所で飲んでいて隣に来たお姉さんたちも結局①「虎石くん」②「カップルだらけじゃねーか…」③「ヒロイズム」しかしゃべれなくなっていたのできっとみんな同類。

それにしても1st時点では虎石くんがここまで大化けするとは思わなかった。オーラありまくり。初見日は席が完全ドセンだったので虎石くんのハニトラ諸々正面から受け止めて見事な虎石の女が出来上がりまして、それを踏まえての2回目でも結局虎石の女は爆誕していた。虎石くんのあのスタンス、アニメ本編ではピンときてなかったけど、舞台でやられると何のこだわりもなく会場全員が虎石の女になれるの、すごくいいですね。
友人「戌峰担(興津ファン)で暁先輩ガチ勢で鳳先輩激推しで虎石の女」
私「わけがわからん。空閑担(前野ファン)で暁先輩ガチ勢で鳳先輩激推しで虎石の女」
友人「わけがわからん」
ハニトラ間奏の投げチューには「ふー!」って言ってあげたい声ヲタなんですがあれシーンとしてるのつらくないかなあ。

1stからのこの1年3か月の間にキャストの皆様が歩んできたおそらく努力の2文字でしか表せないであろう過程に感謝しかありませんでした。みんなすごいなあ。とてもとてもありがとうだ。スーパー上体ブレないマンはるちゃんの次に全然上体ブレないマンりょうくんがすごくて、暁先輩ガチ勢とかいう以前に彼から目が離せないシーンがいくつもあった。つりもとくんはいったいどこから鳥ちゃんの声帯をちぎって持ってきたのかと思った。ま、9日に見た方は中盤特有のゆるみというか、皆が一斉に楽しくなっちゃってる感が出てて、アドリブもハプニングもどう考えてもアウトなやつばっかりだったんですけど、それも含めて楽しんでしまった。ああ、3rd seasonをやる前にもう一度1stが見たいよ…。1st。見たくないですか。みんな好きでしょ。ご登校しようぜ。なんなら3回くらいご登校してくれてもええんやで。

2018.06.08 ウルトラブラストは後から効いてくるという話

前後したけどGWのスタリファンミ2日間行ってきました。

完全スプリントのセットリストと感謝しかない座席の引き、そして狂気のトロッコによって2日間が終わるころにはほぼ燃えカスみたいになっていました。翌日からの全身筋肉痛も凄かった。これ、ホールライブやアリーナのスタンド席、当然狭いライブハウスでも起こらない現象で、大きな会場のアリーナレベルじゃないと腹筋から首肩腕脚までの筋肉痛ってなりえないんですよね。自力で金テ拾ったのも何年ぶりなのかわからない。うたプリ声優諸氏があんなに近くに来たのも生まれて初めてです。初日の紀章さん、2日目の下野さん、至近の投げチュー死ぬわ。とにかく大変な機会だった。
hang in thereの引き起こしたカオスは一生忘れないと思います。 アンコールのマジLOVEメドレーには明確な殺意というか、要するに「みんなで死ぬぞ!」みたいな暴力性すら感じた。 1日目は前通路の暴れ放題ポジションで我に返ったら周囲誰も自分の席の前にいなくて大笑いしたし、2日目は終演後我に返ったら前の列と自分の列のパイプ椅子列がダリの絵画みたいになってて大笑いした。次元のゆがみか。 何もかもが思い出すにポジティブな混沌だった。 きっとあれをプリズムショー的に表現したらみんな全裸になる。

あの日以来ウルトラブラストの聞こえ方が変わりました。 終わった直後はそういうものだと思っていたけど、日を経るごとに「おや?」と思います。 大きな会場の大きなスピーカーの、地面を伝う低音。空気を震わすグルーヴ。音の持つ波が実体化したように押し寄せ、乗り物の様に我々を掬って浚って打ち上げる感覚。 あの日からだで感じた音が、今でも小さなイヤホンの奥から全身の感覚器を叩いて想起するんです。 いつでもまたあの音の波に乗って\おっおー/したい。 そう身体が求める感覚はライブを経なければ味わえないものだし、そういえば今までのプリライではあまり味わったことのないものだなと思います。 きっとまたいつか。いつだって次へ。

抹茶ソフトクリーム食べたんだけど、西武ドームでしかやってないパ6球団から選べるヘルメットソフトにしなかったのをいまだに悔やんでいます。