Wandering Star Line

まあ楽しくやろうぜ

2016.11.24

気持ちのやり場がない。 これで今季の等々力の試合はおしまい。 試合後、コアゾーンで、苦楽を共にしてきた馴染みのサポーターさんが天野っちに挨拶して泣いてたって話を聞いて、それが猛烈に泣けてきた。 監督も選手も流転するものだけど、クラブの社員さんはそうじゃない。 20年、クラブと歩んで、今のフロンターレっていう文化をつくりあげてきてくれた功労者。 私を、私だけじゃない本当にたくさんの人をフロンターレと出会わせてくれた、 私からしたらたぶん歴代の選手より監督より社長よりずっとずっと功労者。 天野っち。高尾さんも。 いなくなっちゃうのが本当に悲しい。 いなくなっちゃう前に、天野さんの夢見た景色を見れなかったのが、本当に悲しい。

2016.11.15 天皇杯4回戦

今年は実によく等々力に行っている。
8/6甲府戦(宇宙強大)、9/10福岡戦(川崎ものづくりフェア)、9/25Fマリ戦(東急グループフェスタ川崎の車窓から)、10/22広島戦(陸前高田ランド秋)、11/3ガンバ戦(Doleランド秋)。そして先週末の土曜日、11/12、天皇杯4回戦、対浦和。フロンターレに慣れない人にはカッコ書きの中が意味不明だろうが、試合の際に行われているイベント、キャンペーンのタイトルである。
新しいメインスタンドのおかげもあってさらに通いたくなる場所になったし、だいたい年の後半は他の現場通いとの兼ね合いも付けやすいところへ、今年はとても体の自由がきく。リーグ戦に関してはこんなことならクォーターシーズン買っておけばよかったよ。来年は考えよう。

年何回っていうペースだけど長らく等々力でフロンターレの試合を観戦していて、忘れることのできない試合がある。

2013年のホーム最終節。
相手は(当時ウチとは喧嘩上等状態だった)横浜Fマリノスマリノスは勝てば優勝。フロンターレは5位だったが首位チームの勝ち点は混戦状態にあって、わずかに3位ACL圏内の可能性を残していた。
首位Fマリ勝ち点62。2位広島60、3位鹿島59、4位浦和58、5位川崎57、6位セレッソ56。
最終節はFマリと川崎、広島と鹿島、浦和とセレッソの試合だった。
加えて移籍1年目の大久保嘉人の得点王が決まる試合でもあり、13年間ミスターフロンターレとしてチームを支えてきた、「ケンゴの永遠のライバル」DF伊藤宏樹引退試合でもあった。(今思えばこの後ヨシトは3年連続で得点王になるし、ヒロキさんはコーチになるかと思いきやクラブ社員になって珍プロモーションに自ら身を投じていくことになるわけで、ほんっと人生はわからん)
試合は、1-0で勝った。ザル守備で名高い我が軍が、後半序盤のレナトの1点を守り切って勝ったのだ。
広島は鹿島に勝ち、セレッソは浦和を負かした。優勝は、広島のもとへ転がって行った。最終節勝ち点広島63、Fマリ62、川崎60。土壇場でのACL出場権獲得。まさかの奇跡は起きたのである。
当時私はまだホームA自由席で観戦していて(今年からはS席に行ってます)、この日はスケートで言うロングサイドに席が取れず、ショートサイド、要するにホームのゴール裏の後ろの方になんとか立席で場所を確保してその瞬間を見ていた。
私はあの時初めてサッカースタジアムで泣いた。1Fゴール裏の低い天井の下、打ちっぱなしのコンクリートに歓声が跳ね返り怒涛のように渦巻く中で、歓喜と感慨を叫びながら涙は勝手に溢れ出していた。
ピッチでは中村俊輔が動けずにうずくまって泣いていた。
選手本人に対しては遺恨はないけれど、その時Fマリの目前の優勝を殴って勝てたことは、当時はあまりにも清々しい意味を持っていたのである。
その後のヨシトとケンゴがふたりでヒーローインタビューに立ち、得点王の獲得とヒロキさんの引退に寄せて涙したこと、全員揃っての最終節セレモニー。そして最後にピッチにファンを降ろしてのヒロキさんの引退セレモニー。いずれも忘れ難い。夜も遅くなり冷え込む中、延々と並んだファンの最後の一人まで、ヒロキは一人ずつ言葉を交わして、握手して、去って行った。私は現役のサッカー選手と言葉を交わしたのも握手したのも、あの時が初めてだった。

さて、この話は前座だ。

あれから3年弱、2016年9月25日。カードは奇しくも、あの時と同じ横浜Fマリノス
私はこれまたとんでもない感情エネルギーを消費するゲームを経験することになる。
ゲームはフロンターレが優勢に進め、終了までに2-0とリード。下部組織育ちの三好のゴールがあって。途中、GKの新井が味方との交錯で脳しんとうを起こして敢えなくOUT、J1デビューの第3GK高木がゴールを守ることになるが、彼のパフォーマンスは落ち着いていて選手たちにも動揺はなかった。脳しんとうを起こして立てなくなった新井を遅延行為と勘違いしてブーイングを送るマリサポに、ケンゴもマリノス齋藤学ジェスチャーで静まるようサインを送ってくれ、それに応えてくれたマリノスのゴール裏に「ありがとう」と手を合わせるケンゴ、そんなシーンも見られたのである。
「2-0は危険なスコア」(Jリーグ格言)。それを地で行く展開は90分からだった。
新井の治療に時間がかかったこともあり、表示されたATはまさかの9分。そして9分の間の、何故か知らない間のたったの2分間で、スコアは2-2になっていたのだ。いつから試合が始まったのかももう頭の中では有耶無耶で、スタンドを覆う重たい溜め息は雲にもなりそうだった。
9分のプレイの間にもプレイ時間は伸び、延長は10分に。
もうこのまま終わってしまうのか、と思ったラストプレーはフロンターレの攻撃。ヤケ気味のシュートは相手GKの手をかすり、コーナーキックになった。笛はまだ鳴らない。等々力ではこういう時に、「なぜか」何かが起こる、と信じられている。等々力劇場と言われるそれはもちろん起こらないこともある。そもそもケンゴのCKはだいたいそういう儀式の一種であってウチにとってはチャンスでもなんでもない。果たしてケンゴのCKは一旦逸れ、セカンドボールを逆サイドから拾った田坂のめっちゃ美味しい匂いのするクロス、その行先は悠様、の身体を捻ってのヘディング。ボールは無理やりぎみにゴールへ押し込まれていった。Jリーグ史上最も遅い「90+10分」のゴール。3-2。およそ50秒後に笛は鳴り、自作自演臭い等々力劇場の幕は下りたのである。
ピッチの上の選手は喜ぶより先に座り込んでしまっていた。スタンドの我々の上げた叫びも歓喜というよりは身体中のエネルギーを出し切ったというもので、勝利後とは思えない疲労感だった。過呼吸で頭が痛かった。普通に勝てる試合がどん底まで落ち、それを地平のレベルまで戻したのだ。振れ幅のエネルギーは大きかったものの、もうこんなことは勘弁してくれ、という気持ちの方が大きかったのである。
この後、いつもの中原の飲み屋で、痛む頭を押さえつつ打ち上げた。隣の席が(最初そうとは気付かなかったが)マリサポのお兄さん二人組で、席を立つ時に「フロンターレ強かったよ。いい試合だった、ありがとう」と酔っぱらった顔で笑って挨拶していってくれた。マリサポという概念とは長年の犬猿の仲であるのだけど、新井の件といい、この日はその遺恨を自分の中では終わらせてもいいのかもしれない、と思った日でもあった。(最終節の件で更にその思いは強くなった。すまん…)

さて、実はこの話もまだ前座だ。

それから約1か月半後。2016年11月12日。天皇杯、ラウンド16。相手は浦和レッズ
天皇杯を見に来たのが一体いつぶりか思い出せず、しかも場所は初めての新メインスタンド(※等々力のメインスタンドは既に運用開始から2年近く経過しています)。ついでに席が思った以上にピッチに近く、今季バクスタ2階S席を根城にしていた私は軽く動揺し、かつ興奮していた。
前週のJ1最終節ガンバ戦。今度は2-0から最終盤で2-3になって負けるという最悪のパターンで年間勝ち点首位を逃した。10番大島、11番小林が最終節に怪我で不在というのも酷かったが、この天皇杯は加えて14(ケンゴ)までも不在。ベンチメンバーは明らかにBチーム、スクランブルという雰囲気が濃厚だった。正GKソンリョンが戻ってきてくれたのは嬉しかったが、怪我は完治していない。不安しかない一戦。家を出る時に母に「勝つといいわね」と声をかけられても「あー…まぁね…」としか返事ができなかったのだ。負けてもいいけど、ガンバ戦の後半みたいにならなければいい。そのぐらいの気構えである。
だが、予想に反してレッズとの殴り合いは小気味良いほどの噛み合った殴り合いだった。試合後コメントで風間監督が「海外の試合のようだった」と評した通り、ピリピリと盛り上がり、怪我しない程度に荒れて、質の高い格闘技を見ているような気分だった。ピリピリの半分くらいの原因は審判の謎レフェリングだったんじゃないかと思うが、それにしても見ごたえがあった。板倉、三好、長谷川。おそらく相手サポの多くやテレビの前の視聴者には「誰?」と思わせただろう10代の若手が委縮せずに、ヨシトをいい踏み台にして躍動していた。森脇と喧嘩する三好、後で動画で見たけど凄かったな。もう来季の13番は三好でいいんじゃないか。
0-0で折り返した前半から、後半に先制されて嘉人がPKで追いつき、もう一度リードされても今度は後半ATに森本が押し込んで追いついた。2-2で延長30分へ突入。ピッチのほとんどが足を攣らせて、ボールが止まる度に2人3人と脚を伸ばしているいるような状況で、とうとう3回目のリードを許す。ところが、一瞬でもチャントのボリュームは落ちなかった(※これ、サッカーの応援だと当たり前と思うかもしれないけど、川崎の応援ってなぜかこういう時に一緒にしょんぼりしてしまうことが多くて、ガンバ戦の時は全員静まり返ってしまったのだよ)。選手は誰も意気消沈していない。腫れるほど手を叩きチャントを歌うと、必ず行ける、もう一度追いつけるという確信のような闘志を、共に後押ししている昂揚が沸き上がった。9月のFマリ戦の時には感じなかった、3年前のあの時みたいなポジティブな一体感が、等々力を包んでいた。
風間サッカーの肝は「超絶精度の華麗なパスサッカー」だ。しかし彼らが最後に見せてくれたのは、板倉にエドゥアルド・ネット、高さを生かしまくったパワープレーの放り込み大作戦。まさかすぎるぜ、やっひー。同じことを3回やって、3回目に板倉の折り返しをエドゥアルド・ネットが頭で押し込み、3回目の振り出しに持ち込むことに成功する。そして延長戦終了の笛。
あ、勝てる。この試合勝てる、と思った。
120分を走って、3度先制したのに追いつかれた浦和と、3度追いついた川崎では、まったくメンタルの有利さが変わってくる。後から知ったが嘉人がコイントスで勝ってくれて、PKを蹴るゴールはホーム側。円陣を組むのもフロンターレの方が早かった。GKソンリョンはさすがの韓国代表、落ち着き払った迫力があり、まるで相手が勝手に外していくように見えた。止めたものの新ルール適用による反則をとられ、やり直しになった阿部のPKは成功になったが、レッズは結果として全員がPKを外してしまったのだ。1点目と同じ方に撃ち込んだヨシト、ヨシトと同じコースに蹴った三好、チップキックを成功させたエドゥ。4人目のネットが蹴り込んだ瞬間に試合が決まった。今度はもう相手の選手たちは目に入らなかった。120分走ってさっきまで脚攣ってた人とは思えない勢いでGゾーンのコアサポの方へ走っていく選手たちを見ながら、跳んで、叫んで、周りのサポさん達とハイタッチして、久々のアバンテ―勝利のチャントを大声で歌った。
このメンバーで、この展開で、あんな審判で、相手ベンチスタッフの試合妨害にも遭って、なおもこのようにポジティブに勝ち切れたことは本当に素晴らしい。いや、もし勝てなくても素晴らしい試合だった。いずれ、フロンターレにとって一つの転換点になった試合として思い出すことになるんじゃないかな。試合後にあちこちのサポーターから聞かれた言葉だけど、私もそう思う。いつかこのチームが、板倉と三好のチームになった時に、だ。

2016.11.04

我が軍は何度打ちのめされたら強くなれるんだ。

私はサッカーが好きというよりは「川崎フロンターレという文化」が好きで、そういう風に好きにさせてくれたこのクラブを尊敬していて、どんなひどいガタガタのチームになった時も、負け続けている時も、無論勝ち続けている時も、同じように等々力に出かけていくのが、とても好きだ。
何となく地元だから、縁のある会社だから、と見始めた1999年。関さんのもとで、「勝つ喜び」を味わうことを知った2006年。そして、風間さんのおかげでサッカー観戦ってめっちゃおもしれえ!って私は初めて知った。この5年間。ピッチの中で起こるプレーが練り込まれた熟練の殺陣のような周到さを持って、ゴールという瞬間だけではなくそこに至ろうとするワンプレーワンプレーが鮮やかで。ワクワクして。

だから。どうして昨日の後半みたいなことが起こるのか。前半、今季一番というぐらいの、美しく鮮やかなプレーを表現できていた人たちが、どうしてこうなっちゃうのか。

10年前のあの気持ちから、まだ一歩も変わってないじゃない。何度。ねえ。

2016.09.27/10.04 刀ミュ幕末天狼傳 めも

◆ミュージカル刀剣乱舞 ~幕末天狼傳~ 東京公演(2016/09/24~2016/10/10)
2016.09.27(最後列)、2016.10.04(まんなかへん)
AiiA 2.5 Theater Tokyo

と、いうわけで秋ミュ、幕末組。
ミュでは何が起こるかがもうだいたいわかっていて、役者さんにもキャラにも強すぎる思い入れはなくて、時代設定にもさほど思い入れがない、という、一番朗らかに楽しめる状態。ありがたい。自力で取ったのは9/27と凱旋公演の11/22。9月のチケットが届いた時にはあまりのどんけつ席にひっくり返ってしまったけど、最後列ってうちわペンラ振り回し放題になれるので音響以外は実はあんまり悪くなかったね。

休演日明けの火曜夜公演を2週連続で観たんだけど、最初に見た時にはおうたがあまりにあやふやでストーリーだの感情移入どころではなかった部分が10月の方では劇的に改善されていて、たった1週間でこれだけ舞台は変わるのかと感動しきりだった。スケートでも「この劇的な変化いったい何があったんだ!」「たくさん練習したんだよ!!」っていうやり取りをよく知人としていたけど、本当にたくさん練習をなさったんだろうと思う。

で、ほんとおごえゆうきですわ、おごたん!兄弟!(山姥切国広の兄弟刀なので私が堀川くんを呼ぶときは彼に倣って「兄弟」)兄弟マジ推せる。とんでもないなこの人。立ち居振る舞いで見せる「実写堀川」感、初めて加州くん見た時の感動と近いものがあった。1回目見て後日速攻で単推しの白ペンライト買いに行ったよね。あと恐怖の堀川トラップというか、あの色合いの服に勝手に目が反応する。こわい。

ストーリー。まとめにくい要素をどうにか1本の流れにまとめ上げていて、まぁそうなるよね、という。よいエンタメではあるけれど、正直なぜみんながそんなに号泣するのかわからないのよね。幕末、新撰組はオタクの一種の基礎教養であり、中学生の頃から本を読んだり日野やら壬生やら(基礎教養科目として)訪ねたりはしていたけれど、結局一度もはまり切れることはなかった。歴史という流れで引いて観た時に、彼らが為しえたことは何もなかった、というのが個人的な評価で、彼らの殉ずるものに共感をもつことが一切なかったせいかな。

なので、私が心に響いたのは2カ所。史実がらみの話ではなく、刀剣乱舞のお話。念願をかなえることができた安定と、虎徹兄弟のやりとり、この2点。ストーリーは新撰組の結成から末路までを追っているけれど、私としてはそれは単なるバックグラウンドストーリーになってしまっている感じ。客席はそちらの方でみんな大泣きしているので空気ちょっとつらい。わかりやすいラスボスがなく、いつまでもラスボスが出てこないので、最初から複数回の観劇を想定している作り方だなぁとも思った。

あと、蜂須賀が贋作に拘るのであれば、一縷でも堀川くんに触れないのが不思議。「和泉守兼定とともに土方歳三が愛用した刀だけど、本物の堀川国広かどうかは非常に疑わしい」んじゃなかったっけ?これはすごく引っかかっている。

それはそれとして。エンタメとしては非常によく。近藤、土方、沖田のキャストさんがまた実によかった。そうだ、沖田くんの猫の話をそこで持ってくるか、ってのは面白かった。何よりも最高だったのは(おそらく刀ステの軍議シーンに相当する)新撰組刀の宴会のシーン。最高すぎて30分くらい見ていたい。ストーリーを転がすために必死の役者陣が、このシーンだけは唯一刀剣男士を生きてくれている印象があった。あぁ刀剣乱舞好きで良かった!っていうアレ。最高だったなあ。かっぽれかっぽれ。2回目に見た時、蜂須賀が瓶から飲み始めたのは流石に焦ったぜ。

三条+加州の時と違って、今回ははっきり「あんみつ」「ほりかね」「ながはち」で3組できている状態。ストーリー上も、まさかのオチに至るまでその「二人組」の絆に焦点を当てている。あんみつは女子高生カップル、ほりかねはカップル通り越して夫婦通り越して金婚式みたいな空気で、いずれもハイハイよく知ってますよという感じだったのに対してながはちの初々しい緊迫感。初恋が実る過程を見ているようで、セリフの一つ一つがBL作品もかくやという流れ。大丈夫!?これ長蜂の人大丈夫!?息してる!!??って(みかんば刀ステで公式に100回殺された経験を持つ者として)30回ぐらい言いました。特に中盤の蜂須賀のソロ曲のところ、♪この感情を知っている~嫉妬~羨望~ みたいなこと歌いだすやつ、あっこれ好きって言うやつだってものすごい緊迫した。刀ステのみかんば月夜のシーンであっこれ最後好きって言うやつだって緊迫したのと同じ。恋だよ。はっちー、それ恋だよ。


2部。全体的に意図的に90年代前半アイドルの香り。身長高い3人と低い3人で綺麗に分かれてダンスするのがまたよい。1曲目はmistakeの衝撃を期待しちゃうと少々肩すかしだが、2曲目がめちゃくちゃよかった。

恒例の禊MC。蜂須賀が「華美な服装は苦手」とかなんとかいって恥ずかしそうなの笑う。特に花丸アニメ見た後だと倍笑える。加州のターンを奪うおごほりの指パッチン。2部もおごたんの歌える踊れるっぷりが異次元。なんでそんなに踊れるの…。

衣装。今回も3段チェンジ。マスカレード風→アイドルっぽいやつ→薄着。薄着、今回は三条の時ほどヒェェェェ薄着ぃぃぃぃそれ隠してェェェェェェみたいな露出ではなかった。でもはっちーの3段階目のベース色がベージュなせいで着てない人みたいになってるの笑った、あかんやん。そしてアイドル衣装の堀川ヤバイ、堀川トラップ!脳内で勝手に国広兄弟3人にあれ着せてた。たぶん似合うよやまひろちゃん、絶対似合うよ。

今回は中盤が全部ほりかね、あんみつ、ながはちのデュエットメドレーなのでペンラは絶対に2本以上持って行かなくてはならない。

客降り超あっさり、本当に回るだけって感じ。赤坂ライブの客降りをさらに淡泊にしたような。その代わりほぼ全通路を全員が回ってくれるのは箱推しを心がけたい派としてはうれしい。あと10/4はまりおくんがいたのでみんながえげつないファンサしに来るさまがほんとおもしろかった。しょっぱな安定のハートに撃ち抜かれるまりおくん、きよみつ来た時に赤ペンラ+「隊長」って書いてある扇子(チーム三条で受け継がれてるアレな…)振っててギャーって思ったらそれ見た清光が「やめてもー!」みたいな感じで扇子両手でたたませててキェァァァァって感じで、あの、もう…。まりおくんがペンラ振ってる図の破壊力たるや。

赤坂ライブと同じで客降りからそのまま漢道へ。やっぱりこの曲はキラーチューン!振付が変わったので「そう」のところで上に振らないのアレッて感じですが。間奏はキャスト陣が扇子、アンサンブルが傘。これ12月のらぶフェスで刀剣男士11人+人間組6人そろったら超鳥肌だわー、間違いないわー。楽しみです。

で、最後に「ユメひとつ」。さすがの完成度高め。改めて6人そろうと「太刀いない!」ってなりますね。幕末だものね。時代ですね。あとこの曲、ペンラより手扇子、捧げ振りたくなるの罠だよね。漂うユークリッド臭。

次に見るのはひと月後だけど、その前11/12に厳島神社の奉納公演の生配信があるので。三条のみんなも含めてどうなることか。楽しみに見よう。や、たぶん三条が出てきちゃうとまたまりちかァァァァァァァ!!ってなるんでしょうけど。

2016.07.16 刀ミュプレライ めも

◆ミュージカル刀剣乱舞 公式ファンサイトプレミアム会員限定LIVE
2016.07.16(2016.07.16-18) 15:30公演
赤坂ACTシアター 1F上手側後方

全9公演のうち2回目。45分ライブ+お見送り付きって言うふれこみだったけどライブ1時間あったしお見送りまで30分以上待つ仕様だったからかなり時間食われたなあ、これで1日3回まわし×3日間ぶっとおしだったキャスト陣の若さよ。

<セットリスト>

mistake
Additional Times~Show me the world(メドレー)
(MC・みそぎ)
タカラモノ(三日月・加州デュエット)
えおえおあ(小狐丸・石切丸・今剣・岩融
Love Story
まばたき(客降り)
漢道
描いていた未来へ
ダンサーソロ~阿津賀志山振り返り
キミの詩
(ごあいさつ)
刀剣乱舞

黒衣装で上から登場→ATの前に脱ぐ(トライアルと同じ)→まばたき客おり終わりで通路に残ってその場でラスト脱ぎ→未来へ終わりで袖はけ→公演衣装でキミの詩。

以下、当日のツイート+再構成。

ライブ。すごいよかった。体感長かった、ありがとうだった。終盤若干サンドバッグにされてるなと思ったし、していただきたいと思った。私は全部京都に置いてきたって思ってるけど、ライブ中に去年の11月からのことをもう一度思い直して、それからその先が始まったような感覚がした。何より終わり方が良かったです。ああいう終わり方は普通のライブじゃやれないし、刀剣乱舞だから効いてくることのひとつだと思う。

冒頭mistake、吊りゴンドラ的なやつで6人そろって上から登場!正直本公演のせり上がりよりカッコ良いと思った。本公演と違って階段は10段もないけど、その分ステージに仕込んだ照明類とライティングでよりライブらしいゴージャスさは出てた。やっぱりmistakeが一番好きだ。

MCはダンスメドレーとタカラモノの間。
「今回の戦場は赤坂か、でも何で?」→「あるじが活躍を求めてくれたから」→「今日ここに集まっているあるじの皆さんは、特に我々をずっと見守ってくれていた主たちだからね(※プレミアム会員のこと)」→「じゃああるじに何かお返しをしよう」→「いつもの、あるじさま方が喜ぶかっこいいセリフを言うやつやろう」→三条帰りかける→清光が連れ戻す→清光「ほら三条ルールだよ!!」「はい等間隔に並んで!胸に手当てて!」笑→今回は三日月→三日月様のかっこいいセリフまで3,2,1→「(胡座で座って欠伸)…じじいは夜遅いのが苦手でな。寝るさ…ん?(隣の床をトントンと指して)どうした、近う寄れ」
俺さにわ「えっ、これ昨夜ぴくしぶで読んだやつ」
ぼくのなかのやまひろちゃん「」
そしてステージに残った赤青2人の会話が「じゃあ俺たち二人も頑張ろう」みたいなやつ。えおえおあ確定として残り2人のソロどうすんの…と思ってたところの解決法がこれ。赤青デュエットタカラモノ。最高オブ最高でした。振り付けがラブラブ(死語)だった。君と過ごした季節が~思い出はタカラモノ~って向き合ってやらないでくれよ、ちょっと泣いちゃうよ。

えおえおあ。振り説の時に説明担当丸さんが皆で霊力を高めよう、みたいなこと言ってた。みんなで練習終わった後に「霊力の高まりを感じるよ」。なんで目頭が熱くなっちゃうえおえおあ。振り付けは本公演の簡易版になっててジェンカみたいなとこなくなってたのが惜しい。

ラブストーリー。本公演と同じくみかちか一人で出てきてフェイクソロから。歌終わりでステージ上赤青のみ残って、そこから「もっとあるじの近くへ行こうか」、でまばたきイントロ、という流れ。

客おり中は2F行かない組が舞台上に残る。今回はいまつる&こぎつね。いまつるちゃんが「コンコンして」のうちわをお客さんから借りて舞台上でこぎつねにコンコンしてもらう。客席周ってる組は2回ぐらいずつ同じ通路通ってくれたと思う。丸さんのスマイルがまぶしかった。今回チケット1限なせいもあって客席のノリが大変お行儀よかったです。がっつかない感じで平和。平和よい。本公演の時から思ってたけど丸さんは客おり周ってる時にたくさんのお客様を満遍なく視界に入れるのが上手だなあと。あ、視界入れてくださったーって思う頻度が一番高かった。階段おりてゆかれる衣装の裾がひらーってなるのがまた素晴らしかった。尊い

まばたき終わりでみんな通路に残っていて、どうするんだ?と思ったらそのまま客席内で漢道イントロのラスト脱ぎ!しかも岩融君は間違えてインナーまで脱いじゃったらしく、見た人によると完全にポロリ(乳)だったらしい。

漢道終わって本公演のノリであー終わっちゃう…って思ったら、まだまだ行くよ!みたいな感じで未来へ、背中衣装であの振りはギルティを感じる。しかしだいぶお疲れであった。あの曲運動量多いからな。アウトロでそのまま全員袖へ。

ダンサーさんソロ。最初はダンスソロって感じから、だんだん炎っぽいライティングと刀で剣舞、立ち回りっぽくなり、衣装がいつの間にか漢道の祭り衣装から遡行軍っぽくなり、そして阿津賀志山冒頭のSEとBGMが流れて→「よしつねこう?」で始まる今剣ちゃんの最初のセリフ→本公演の各キャラの印象的なセリフが次々と流れていき、照明がセリフを言っているカラーに変わってキラキラする。この辺りから周りがみんなスンスン言い始める。

最後の最後が三日月。「我らはもはやただのモノではない。自分の意思で戦うモノ。自分で、答えを出すが良かろう」、そして照明がキラキラっと瞬いて無くなって、明るくなると公演衣装に着替えた今岩コンビ。「きょうはいわとおしがあそびあいてですね!」のセリフ。からの、「キミの詩」が始まる。

泣くだろこんなの。

キミの詩。1番の3人が刀を見るタイミング、今回はサビ始めの「君に会いたくてでも会えなくて」のところだった。大サビ前から三条5人がステージ前に並んで、清光が階段上センターにひとり。三条5人が刀を抜いて振るいながら大サビの1回目を歌って、刀を両手で捧げる振り。清光が引き継いで2回目の「キミに会いたくてでも会えなくて」を歌って、前の5人はそれを振り返って見て笑いながら鞘に収める。

泣くだろこんなの。

歌い終わって1人ずつ挨拶。名乗りプラス「ありがとう」だけなんだけどね、それがまた。まりちか、「三日月宗近。ありがとう」の二言なんだけど、言い方だけど三日月へのありがとうにも聞こえた。大地くんは「俺は岩融!」だった。三条5人→清光が挨拶して、三日月が「これで安心して(加州に)任せられるな」って笑って、今度こそあー終わっちゃう!って思ったら突然上手の上から巻物がドーン。刀剣乱舞の告知は巻物でやるルールでもあるのか。「7月19日午後1時、公式HPにて」下手に巻物ドーン→「刀剣乱舞新情報告知」→新しい任務だな!ってなって、じゃあ最後、もう一曲やるよ!からの刀剣乱舞。ダイジェストではなく本公演の演出の通り。いや泣くわ。ありがたみが過ぎる。最高のエンディング。私はトライアルの時のこと思い出してた。やっぱりこの曲の衝撃から始まったのだなあ。途中から遡行軍のみなさんも出てきて、ちゃんと間奏の1人ずつの見栄切るところもやって。アウトロ、階段上に6人上がって、最後どうやって締めるのかと思ったら、スモークと逆光とキャノン砲銀テープぱーん!で、消えていなくなったんですよ。

や、完璧でしょこれ。
そうかそうか、私の画面の中に戻ったんだなって思いましたもん。
ステとミュを比べるのは私はホントにナンセンスだなっていう想いしかないんだけど、あえて違いを述べるとしたらミュはこういう「二次元に本物がいて、それがここにいて、二次元に帰ってく」っていう仕掛けの作り方が、すごく上手だと思ってる。中の人は名乗らない。そういうところ。

おみおくり。 深く考えていなかったけど、おみおくりとはわりと個別ファンサ確約イベントなのだということをもう少し心構えしておくべきでしたのよ。みかづきむねちかの口からかわいいな、などというワードを拝聴したことにより私はとりあえず死ぬまで生きていこうと強く思っております。ありがとう刀剣乱舞